Meta Questの境界線機能と無効化方法について
Meta Questの境界線機能は、VR体験中の安全性を確保するための重要なシステムです。この記事では、境界線の概要と、境界線を無効化するアプリの開発方法について解説します。
境界線とは
境界線はMeta Questに搭載されている安全機能です。プレイエリアの端に近づきすぎたときに表示される仮想の壁を作成できます。
境界線モード
境界線の設定時に、以下の中からモードを選択できます。
静止モード
その場に立つか座ってヘッドセットを使用する場合に選択します。静止モードでは、プレイヤーを中心にして境界線のデフォルトである3フィート×3フィート(約1m×1m)のエリアが作成されます。
歩行モード
プレイエリア内を動き回りながらヘッドセットを使用する場合に選択します。歩行モードでは、プレイヤーがTouchコントローラーを使用して実際の空間での境界線を描画します。6.5フィート×6.5フィート(約2m×2m)以上の、障害物のない安全なスペースを指定することをおすすめします。
無効化時の注意点
境界線を無効化することによる安全性とベストプラクティスに関しては、次のサイトをご確認ください。
境界なしとコンテキスト境界なしの安全についてのベストプラクティス | Meta Horizon OS Developers
無効化の条件
境界線を無効化するには、次の条件が必要です。
- Meta SDK v66以上
- パススルーモードが有効
なお、Quest Linkでは境界線は無効化できません。
無効化方法
Meta SDKを使っている場合、境界線を無効化するには、AndroidManifest.xml
に次の項目を追加してください。
<uses-feature android:name="com.oculus.feature.BOUNDARYLESS_APP" android:required="true"/>
Meta SDKを使わず、Unity OpenXR Metaパッケージを使用している場合は、こちらの設定方法に従って設定してください。